自分のためのM&Aセミナーを見つけよう|選び方、参加のメリットを解説

会計士 牧田彰俊

有限責任監査法人トーマツ入所、各種業務の法定監査、IPO支援に携わる。その後、ファイナンシャルアドバイザリーサービス部門にてM&A アドバイザリー業務・財務デューディリジェンス業務・企業価値評価業務等に従事。組織再編によりデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社に異動し、主に国内ミドルキャップ案件のM&Aアドバイザリーとして、豊富な成約実績を収める。2018年、これまで以上に柔軟に迅速に各種ニーズに応えるべく株式会社M&A DXを設立し、現在に至る。

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最近では、M&Aのセミナーが数多く開催されています。M&Aの仕組みを勉強できる上に、現場で活躍する専門家の生の声を聞けるチャンスなので、一度は参加してみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし、どのセミナーに参加すればよいのか分からないという声も少なくありません。そこでこの記事では、M&Aセミナーの選び方や、参加するメリットを解説します。この記事を読めば自分に合ったセミナーを見つけられるでしょう。

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M&Aセミナーに参加する4つのメリット

M&Aセミナーに参加する4つのメリット

M&Aについて勉強したいと思っていても、独学で詳しい知識を身につけるのは難しいものです。インターネットなどで検索しても、欲しい情報が確実に手に入るとは限りません。

その点、専門家が講師として招かれるM&Aセミナーなら、専門家の生の声を聞いたり、実際に相談したりできるというメリットがあります。ここでは、M&Aセミナーに参加する4つのメリットを紹介します。

M&Aに関する情報収集ができる

M&Aに詳しい経営者は、それほど多くないのが現状です。情報収集の手段としてはインターネットの利用も有効ではありますが、自社に近い状況の事例を見つけにくく、次々と疑問が増えていくこともあるでしょう。大小さまざまな規模のM&Aがあるので、見つけた事例を自社に応用できるとも限りません。

M&Aセミナーに参加すると、M&Aの勉強もできて、経営に関する情報を効率良く集められます。インターネットだけでは得られない知識を専門家から聞けるので、具体的なイメージを持てるでしょう。不明点があれば、会場で相談してみるのもおすすめです。

令和元年に株式交付に関する会社法が改正されたばかりということもあり、セミナーをうまく活用して新たな知識を身につけていくとよいでしょう。

専門家から生の意見を聞ける

セミナーに参加すれば、M&Aの実務に携わった専門家から生の意見を聞けます。企業の状況やM&Aを検討している理由、目指すべき成果は企業によってさまざまです。本やインターネットなどで一般的な知識や有名な事例をチェックしても、自社の場合はどうなのかピンとこないことも多いでしょう。

実績が豊富な専門家なら、幅広い事例についての知識と経験を有しています。自社の状況に近い事例を経験したこともあるかもしれません。セミナーでは、実際に携わったM&Aのエピソード(体験談)を交えて説明してくれるため、具体的なイメージもしやすくなるでしょう。

人脈を広げられる

セミナーに参加すると、自社と似た課題を抱えてM&Aを検討している企業に出会うこともあるでしょう。そこで新たに築いた人脈を使って問題を解決できる場合があります。M&Aのサポートサービスを行っているおすすめの企業を教えてもらったり、過去の経験を共有し合ったりするのもよいでしょう。M&Aセミナーは情報交換の場でもあるといえます。

自社の経営を客観的に把握できる

業績が思わしくない場合、自社の欠点のみに注目してしまう経営者は少なくありません。「巻き返さなければ」という思いが強すぎて、視野が狭くなってしまいがちです。

しかし、状況を改善するには外部の状況に目を向けて、さまざまな要因から自社の経営を客観的に判断する必要があるでしょう。そのようなときに、セミナーに参加するのは有効な手段です。M&Aセミナーでは、他社の経営者がどのような経営手法を取っているのか学べる貴重な機会となります。

M&Aセミナーに参加する際の3つの注意点

M&Aセミナーに参加する際の3つの注意点

セミナーはM&Aについて学べる貴重な機会ですが、漫然と参加すると効果は半減してしまいます。セミナーの内容を事前に調べて自社に合ったテーマを選び、目的をもって参加することが大切です。

学んだ内容は、自社のM&Aの検討に役立てられるように復習しましょう。ここでは、M&Aセミナーに参加する際の3つの注意点について解説します。

目的をもって参加する必要がある

セミナーに参加するなら、明確な目的をもって臨むことが大切です。やみくもに参加するだけでは、十分な効果を得られずに時間だけが過ぎてしまい、後から内容を思い出せない場合もあるでしょう。

また、目的とは異なるテーマを選んでしまうと、知りたかった情報を得られません。どのような情報を求めてM&Aセミナーに参加するのか明確にするためには、自社の課題を正しく把握する必要があります。解決すべき課題を理解していれば、M&Aセミナーに参加する効果をより高められるでしょう。

セミナーの内容を把握しておく必要がある

M&Aに関するセミナーは種類がさまざまあり、講師として招かれる専門家のジャンルも異なるため、事前にどのような内容のセミナーなのかを理解しておきましょう。まだ情報収集の段階で、具体的な検討に入っていないにもかかわらず専門性が高いテーマを扱うセミナーを選んでしまうと、理解できないまま終わってしまう場合もあります。

今必要としている情報を明確にして、参加しようとしているセミナーが自分にとって有益かどうかを判断することが大切です。目的を明確にして、自分の求めている情報が手に入るセミナーを選ぶと、より有意義な時間になります。

セミナー参加後の復習も重要

セミナーに参加して得た知識を持ち帰り、自社の状況に照らし合わせてみるのも重要です。セミナーで語られる内容は他社の事例なので、そのまま自社に応用できるわけではありません。自分なりに噛み砕いて、自社のM&Aにどのように役立てられるか検討してみましょう。

知識を実践する上で、さまざまな問題はつきものです。その際、ひとつの方向からではなく、身につけた知識を多角的な観点から活用することで、M&Aをより成功へと近づけられます。

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M&Aセミナーの主な種類と内容

M&Aセミナーの主な種類と内容

M&Aセミナーは、特定の企業が主催している訳ではありません。M&Aの仲介会社やアドバイザリー、銀行や商工会議所など、主催によっても扱うテーマはさまざまです。

事業拡大や事業承継など、何を目的としてM&Aを行うのかによって、参加するセミナーを選びましょう。ここでは、M&Aセミナーの具体的な種類と内容を見ていきます。

M&Aの仲介会社やアドバイザリー主催のセミナー

新規顧客の獲得を目的に、M&A仲介会社やアドバイザリーは頻繁にM&Aセミナーを開催しています。これから新たにM&Aを学びたい初心者や具体的にM&Aを検討している人向けなど、テーマが豊富なので、自分に合ったセミナー見つけやすいのがメリットです。

実際にM&A業務に携わっている現役のコンサルタントといった専門家が、講演形式で行うセミナーがよく見受けられます。参加費がかからない場合が多く、頻繁に開催されているので、仕事の合間に気軽に参加できておすすめです。

銀行主催のセミナー

銀行主催のセミナーは、メガバンクも地方銀行も取り組んでいます。メガバンク主催の場合は、幅広いテーマのセミナーが設けられており、内容もさまざまです。中でも金融や財務・税務についての内容に強みがあります。メガバンク主催セミナーは有料であることも少なくないので、費用がかかるかどうか事前に確認しておきましょう。

地方銀行では、後継者不足を課題として抱えている経営者の悩みを解決するために、事業承継に関するテーマのM&Aセミナーがよく開催されています。

商工会議所主催のセミナー

商工会議所主催のセミナーは単独開催だけでなく、銀行やM&Aアドバイザリーとの共同開催も多く見られます。商工会議所は中小企業の課題に向き合う性質から、地方銀行と同様に、事業承継を扱ったM&Aセミナーが中心です。

M&Aの基本的な知識や、どのように事業を引き継いでいくのかなど、事業承継に焦点を置いたさまざまなテーマのセミナーが開催されています。参加費は無料の場合が大半です。

M&Aセミナーの選び方のポイント

M&Aセミナーの選び方のポイント

せっかく参加するのであれば、自社に役立てられる知識を持ち帰りたいものです。M&Aセミナーは企業規模や業種に応じて異なる内容を扱っているケースもよくあるので、自社に当てはまるセミナーを選んで参加するとよいでしょう。

事前に何を知りたいのか明確にして、目的に合ったセミナーを選ぶことも重要です。ここでは、M&Aセミナーの選び方のポイントを紹介します。

目的に合ったセミナーを選ぶ

M&Aの何について知りたいのかを明確にして、疑問を解消できるセミナーを選びましょう。目的とは異なるテーマのセミナーに参加してしまうと、十分な成果が得られず、ますます疑問が増えてしまうケースもあります。

まずは、自分のM&Aに関する知識レベルや検討の具体性などを考慮することが大切です。基本的な知識を身につけたいのか、本格的にM&Aを検討していて細かい段取りを知りたいのかなど、理解度や目的がはっきりした状態で参加するセミナーを選ぶとよいでしょう。

企業規模や業種に合ったセミナーを選ぶ

セミナーによっては、特定の業種や企業規模にターゲットを絞って開催する場合もあります。中小企業向けと上場企業向けでは、M&Aで検討すべき内容も異なるでしょう。自社がどのカテゴリに当てはまるのか考慮しながら適切なセミナーを選ぶと、求めている知識を得られます。

目的が明確になっているなら、より深い知識を得るために専門性の高いセミナーに足を運ぶのも選択肢のひとつです。例えば、M&Aで重要な法務や財務、税務など、特定の課題にフォーカスした内容のセミナーもあります。主催によって開催しているセミナーの内容は異なるので、自社に合いそうなものを探してみるとよいでしょう。

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M&Aセミナーに参加する際の準備

M&Aセミナーに参加する際に必要な準備

新たなビジネスのきっかけとしても、M&Aセミナーは有用です。筆記用具や名刺を忘れずに持参して、出会いの場をビジネスにつなげられる準備を整えておきましょう。

もしM&Aを具体的に検討する段階なら、自社の会社概要などを用意しておくと役立ちます。ここでは、M&Aセミナーに参加する際にどのような準備が必要なのか、確認しましょう。

筆記用具や名刺を忘れない

M&Aセミナーに参加するなら、筆記用具と名刺を忘れずに持参しましょう。セミナーにはさまざまな企業の経営者が顔を出すので、名刺交換に発展するケースも多々あります。後から取引につながることも珍しくありません。名刺の提出を求められるセミナーもあるので、常に名刺を携帯しておくとよいでしょう。

自社の会社概要の書類を準備しておく

M&Aを具体的に検討する段階にあるなら、自社の会社概要の書類を準備しておくと役に立つこともあります。セミナーの会場で商談の機会がめぐってきた際に、詳しく自社の魅力を紹介できるかどうかで相手の興味の度合いは変わるからです。

M&Aは自社の価値をどれだけ相手にアピールできるかが大切になります。そのため、自社のセールスポイントが簡潔にまとまっている会社概要は使いやすい資料です。

また、セミナーは専門家の意見を気軽に聞けるチャンスです。その際、会社概要を持参していれば、より具体的なアドバイスを得られるかもしれません。他にも自社の特徴や魅力を伝えられる資料があれば、あらかじめ用意しておきましょう。

相談や質問の内容を考えておく

M&Aセミナーは、今後M&Aを検討している企業にとって、貴重な情報収集の場となります。聞きたいことや相談したいことがあるなら、参加前にあらかじめ相談や質問の内容をまとめておきましょう。

その場で聞こうと思っても、考えがまとまらずに聞けないまま終わってしまう可能性もあります。確実に疑問点を解消するには、事前の準備が大切です。

M&Aについてのご相談はM&A DXのM&Aプライベートセミナー・M&Aサービスへ!

M&Aをスムーズに進めるなら、事前にしっかり調査する必要があります。綿密な計画を立てて、交渉を有利に運ぶには、経験豊富なプロの知識を活用するのがおすすめです。M&A DXでは「セミナーはちょっと気が引ける」「知り合いに会ってしまうのでは」という経営者様向けに、個別にM&Aプライベートセミナーを実施しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

また、セミナーよりも一歩踏み込んだ、自分のためだけのアドバイスがもらえるのはM&Aサービスの強みといえるでしょう。M&A DXのM&Aサービスなら、何から始めればよいのか分からないという場合でも、経験豊富な専門家集団が丁寧にサポートするので安心です。対象企業の選定からひとつずつ段階を踏んで、希望のM&Aを実現に導きます。プロの視点で企業の状況に合わせた計画を実行するので、通常業務と並行して無理なく進められるでしょう。

まとめ

まとめ

M&Aに関するセミナーにはさまざまなものがあり、目的に合ったものを選んで、事前の準備をしっかり整えて参加することが大切です。目的を明確にして自社の課題を解決できるテーマのセミナーを選んで参加すると、今後の検討に大いに役立つ知識を身につけられます。

セミナーに参加して大方の情報を得た後、実際にM&Aの対象企業の選定や交渉を具体的に進めるときは、専門家の知識を頼るのがおすすめです。M&A DXでは、経験豊富なプロがワンストップで企業の円滑なM&Aをきめ細かにサポートします。M&Aをご検討の際は、ぜひM&A DXまでご相談ください。

株式会社M&A DXについて

M&A DXのM&Aサービスでは、大手会計系M&Aファーム出身の公認会計士、 M&A経験豊富な金融機関出身者や弁護士が、豊富なサービスラインに基づき、最適なM&Aをサポートしております。セカンドオピニオンサービスも提供しておりますので、M&Aでお悩みの方は、お気軽にM&A DXの無料相談をご活用下さい。 無料相談はお電話またはWebより随時お受けしておりますので、M&Aをご検討の際はどうぞお気軽にお問い合わせください。


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M&Aや事業承継は英語を使うケースが多く、初めて聞くと意味が分からないまま会話が進み、後で急いで意味を調べるような経験がある方もいらっしゃると思います。M&Aの用語に関しては、一度理解してしまえばその後の会話で使えるようになるため、辞書代わりにご利用下さい。
※会計士の当社代表牧田が、動画で解説している用語もあります。

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