シリアルアントレプレナーとは連続起業家のこと!意味と特徴を紹介

山下正太郎

メガバンクに入行し、M&Aを含む各種ファイナンス業務に従事した後、大手M&Aブティックに入社。中小企業の事業承継問題に対するソリューションとしてのM&A取引を推進。その後、上場企業および大手コンサルティング会社の企画部門にて投資責任者を歴任。キャリアを通じて多数のM&A案件の成約に携わった他、PMI担当として買収先とのスムーズな経営承継を実現した経験を多数持つ。

この記事は約8分で読めます。

会社を連続して起業する人を「シリアルアントレプレナーや「連続起業家」と呼びます。
具体的にはどのような特徴がある人のことを指すのか、また、連続起業家になるにはどのような資質が求められるのかについてまとめました。起業家を目指す方、そして、起業家に興味がある方もぜひご覧ください。

  目次  【閉じる】

相談先を迷っている方はM&A DXへ!
資料ダウンロード
M&A DXのメルマガ登録する
セカンド オピニオン

本記事のポイント

  1. シリアルアントレプレナーとはどのような人かを知りたい方向けの記事です。
  2. 連続起業家に求められる資質や一般的な特徴について解説しています。
  3. 多企業の起業に興味がある方は自分が持つ資質について客観的に判断することがポイントです。

シリアルアントレプレナーとは連続起業家のこと

シリアルアントレプレナーとは連続起業家のこと

事業を成長させて売却し、その資金を元手にして新しい事業を開拓する。これを繰り返す人を「シリアルアントレプレナー」と呼びます。日本語では「連続起業家」と呼ぶことが一般的です。

かつて日本では事業に失敗した際に事業売却を行うイメージがあったため、起業と売却を繰り返すシリアルアントレプレナーは生まれにくいとされてきました。しかし、近年では自ら会社を売却して、新たな土俵で新しく事業に挑戦するのは素晴らしいとポジティブに評価する価値観が育ち、シリアルアントレプレナーも増えてきています。

アントレプレナーとの違い

シリアルとは「一連の」「連続した」という意味の英語、アントレプレナーとは「起業家」という意味のフランス語由来の英語です。

アントレプレナーという言葉には、単なる経営者とは違い、 新たなビジネスモデルを構築する創業者といったニュアンスが含まれています。その意味から、革新者を意味するイノベーターと近い概念で使われることもあるでしょう。

シリアルアントレプレナーの特徴

シリアルアントレプレナーの特徴

シリアルアントレプレナーは新たな価値観やビジネスモデルを生み出すことを得意としているため、一人ひとりが個性的で独創性にあふれた存在です。しかし、その個性の中にある特質についてよく観察すると、いくつかの類似点が見られます。特に注目したいシリアルアントレプレナーが持つ2つの特徴について見ていきましょう。

既存のアイデアを活用することが得意

シリアルアントレプレナーは独創性にあふれていますが、すべてのアイデアがまったくのオリジナルというわけではありません。 既存のアイデアやシステムを活用し、オリジナルのアイデア、オリジナルのビジネスモデルに昇華させていきます。

シリアルアントレプレナーはとにかく効率を重視し、短時間でビジネスを発展させて成果を得ようとする傾向にあるといえるでしょう。そのため、すべてを一から作り出すのではなく、既存のものを上手に活用しています。

周囲を巻き込んで事業を発展させる

新しいビジネスを思いつくことは一人でもできますが、それを事業にして発展させていくのは一人では難しいでしょう。シリアルアントレプレナーは周囲を自分のペースに巻き込むことが得意で、一緒に事業をする仲間を集めていきます。巻き込まれた人々はいつの間にか自主的に企業を育てていき、さらに飛躍させていくための努力を惜しまないでしょう。

M&A DXのサービスはこちら
相談先を迷っている方はM&A DXへ!
資料ダウンロード
M&A DXのメルマガ登録する
セカンド オピニオン

シリアルアントレプレナーに求められる資質

シリアルアントレプレナーに求められる資質

特別な選ばれた人だけがシリアルアントレプレナーになるのではありません。多くの人が持っている次の8つの資質があれば、シリアルアントレプレナーの素養があると考えられるでしょう。多くのシリアルアントレプレナーに共通してみられる資質を紹介しますので、ぜひご自身に当てはまる資質はないかチェックしてみてください。

とにかくビジネスが好きなこと

ビジネスが好きでなければ、いくつもの企業を作ったり育てたりすることはできません。しなくてはいけない仕事として事業に取り組むのではなく、 ビジネスが好きでたまらない人はシリアルアントレプレナーの資質を持っているといえるでしょう。

仕事以外の時間でも「これは新しい事業になる!」「このビジネスは面白そうだ」などと常にビジネスについて考えること、しかもビジネスについて考えることが楽しいと感じることも、シリアルアントレプレナーに求められています。

いつまでも満足・安定をしきらないモチベーション

周囲の人々から高評価を得ても、それだけで満足してしまうのはシリアルアントレプレナーとはいえないでしょう。たとえ安定して利益を生み出せるビジネスモデルを開発したとしても、決してその場に安住せず、 常により高いところ、より新しいところを求めて起業と売却を繰り返すモチベーションが求められているのです。

合理的で飽きっぽい

合理的でなければ、事業を短期間で成長させることはできません。無駄なものは徹底的に省き、シンプルな過程で成長に向かって進みます。また、ある程度の成果が出たら飽きてしまうこともシリアルアントレプレナーに求められる資質といえるでしょう。 自分の結果に固執せず、新たなアイデアに夢中になって次のステップに進みます。

失敗から学ぶ姿勢

失敗したからといって、それで終わりではありません。シリアルアントレプレナーは失敗から学び、次に活かしてさらに高く飛躍します。次はどうすれば失敗しないのか、失敗から成功に変える方法もあるのではないかなど、 多方面から失敗を見つめ直し、次につなげます

諦めないポジティブさ

多くの人が「失敗だ」と感じるような状況でも、シリアルアントレプレナーは諦めません。謎を解くかのように夢中になって失敗の原因を突き止め、成功へと導きます。

また、 失敗が重なっても心が折れないポジティブさも求められている資質です。失敗を失敗と考えるのではなく、新たな気付きを得るチャンスとポジティブに受け止めます。

人間が好き

シリアルアントレプレナーは人間が好きです。人と関わるためにビジネスをしているのかと思うほど、常にさまざまな人々とコミュニケーションを取り、協力してビジネスに打ち込みます。

また、 人間が好きだからこそ、人々に、より便利な世界、より楽しい暮らしを提供したいという気持ちが強く、新たなビジネスを生み出す原動力にもなるのです。

豊かな想像力

豊かな想像力もシリアルアントレプレナーに求められる資質です。既存のアイデアやちょっとした思いつきを想像力で膨らませて、思いもよらないような新しいビジネスや価値観を生み出します。

ビジネスアイデアだけでなく、失敗する可能性についても想像力を巡らすことが求められるでしょう。失敗を恐れるのではなく、失敗を回避することでビジネスを早期に成長させていきます。

高いコミュニケーションスキル

短期間で事業を成長させるためには、様々な分野において信頼できる協力者が大切になってきます。多くの人々と協力して仕事を進めていくためには、周囲の人々の心をつかみ、これからどのようなことを実現したいのか周囲に的確に理解してもらう必要があります。また、賛同者を集めて事業資金を獲得するためにも、 資金を出資したいと思わせる高いコミュニケーションスキルが求められるでしょう。

まとめ

まとめ

シリアルアントレプレナーとは、起業と売却を繰り返し、夢中になってビジネスに取り組む人です。しかし、人並外れた天与の才能、特筆すべき資質を有する人だけが、新たなビジネスを次から次へと生み出すシリアルアントレプレナーになれるわけではありません。シリアルアントレプレナーに求められる資質のうちのいくつかは、多くの人々が持っている資質といえます。ぜひご自身にも当てはまる資質があるのかチェックしてみてください。

すでに事業を始めている方は、M&Aを活用することで新たなビジネスに挑戦しやすくなるでしょう。M&A DXでは、大手会計系M&Aファーム出身の公認会計士や金融機関等出身の専門家が、豊富なサービスラインに基づき、最適な事業承継をサポートしております。事業承継でお悩みの方は、まずはお気軽にM&A DXの無料相談をご活用下さい。

株式会社M&A DXについて

M&A DXのM&Aサービスでは、大手会計系M&Aファーム出身の公認会計士、 M&A経験豊富な金融機関出身者や弁護士が、豊富なサービスラインに基づき、最適なM&Aをサポートしております。セカンドオピニオンサービスも提供しておりますので、M&Aでお悩みの方は、お気軽にM&A DXの無料相談をご活用下さい。 無料相談はお電話またはWebより随時お受けしておりますので、M&Aをご検討の際はどうぞお気軽にお問い合わせください。


相談先を迷っている方はM&A DXへ!
資料ダウンロード
M&A DXのメルマガ登録する
セカンド オピニオン

SHARE

M&Aセカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、M&Aを検討する中で生じる不安や迷い・懸念を第三者視点で全体を俯瞰しながら、個々の状況に寄り添ってアドバイスするサービスです。
こんなお悩みの方におすすめです。

✓ M&A業者が進めるスキームで適切なのか知りたい
✓ M&A業者と契約したが連絡が途絶えがちで不安だ
✓ 相手から提示された株価が妥当なものか疑問に感じる
✓ 契約書に問題がないか確認したい
✓ M&A業者が頼りなく感じる

どんな細かいことでも、ぜひ【M&A DXセカンドオピニオンサービス】にご相談ください。
漠然とした不安や疑問を解消できます。

無料会員登録

会員の皆様向けに週1回、M&A・事業承継・相続に関わるお役立ち記事、動画などをお知らせするメールマガジンを配信させていただきます。
お役立ち記事はこちらからピックアップしてお届けいたします。
動画はM&A DXチャンネルからピックアップしてお届けします。
配信を希望される方はメールアドレスをご登録の上、お申し込みください。登録料は無料です。

LINE登録

LINE友達登録で、M&A・事業承継・相続に関わることを気軽に専門家に相談できます。
その他にも、友達の皆様向けに、動画などをお知らせするメールマガジンを配信させていただきます。
相談を希望される方は、ぜひお気軽にLINE友達登録へお申し込みください。

M&A用語集

M&A DX用語集では、M&Aに関する専門用語についての意味や内容についてご紹介しております。
M&Aや事業承継は英語を使うケースが多く、初めて聞くと意味が分からないまま会話が進み、後で急いで意味を調べるような経験がある方もいらっしゃると思います。M&Aの用語に関しては、一度理解してしまえばその後の会話で使えるようになるため、辞書代わりにご利用下さい。
※会計士の当社代表牧田が、動画で解説している用語もあります。

まんがでわかる事業承継

すべての人を幸せにするM&Aを、まんがでわかりやすく解説します。
「事業承継は乗っ取りではないのか?」と不安に思う社長に対し、友好的事業承継のコンセプトをわかりやすく解説します。

~あらすじ~
社長は悩んでいた。
創業して40年、生涯かけて取り組んだ技術も途絶えてしまうことに。
何より、社員を裏切る訳にもいかない…

そんな折、真っ直ぐな瞳の男が社長を訪ねてきた。
内に秘めた熱い心を持つ彼は、会計士でもある。
「いかがなさいましたか?」
この青年が声をかけたことにより、社長の運命が劇的に変わっていく。

資料請求

あなたの会社が【M&Aで売れる会社になるための秘訣】を徹底解説した資料を無料で提供しております。
下記のお悩みをお持ちの方は一読ください。

✓ M&Aを検討するための参考にしたい
✓ 売れる会社になるための足りない部分が知りたい
✓ 買手企業が高く買ってくれる評価基準が知りたい

【売れる会社になるためのコツを徹底解説】一部ご紹介します。

✓ 解説 1 定性的ポイント

業種、人材、マネジメント体制などの6つの焦点

✓ 解説 2 定量的ポイント

財務的に価値がある会社かどうか、BS・PLの評価基準

✓ 解説 3 総合的リスト

売れる会社と売れない会社を表にまとめて解説

詳細は無料ダウンロード資料「M&Aで売れる会社と売れない会社の違い」にてご確認ください。