株式譲渡とは
株式譲渡とは、株式を譲渡することで経営権を譲受側(買い手側)に承継させることです。対象会社の株主は、株式の対価として現金を受け取ることが可能です。
対象会社は、株主の変更はありますが、買収後も存続します。また、契約の移転手続き等が不要で簡便なため、M&Aでは、最も用いられる手法です。
ただし、簿外債務を引き継ぐおそれがあるため、事前にデューデリジェンス(DD)でリスクを認識することが重要です。
売り手側のメリット
・税金が安い 株主が個人の場合、株式譲渡の譲渡所得への税率は約20%
事業譲渡の場合、事業譲渡益には法人税約35% 個人の配当へは最大約55%の所得税が課せられる
売り手側のデメリット
・株式が分散している場合、譲渡の合意形成が困難
買い手側のメリット
・スムーズに経営を継続可能である(契約を新たに締結し直す必要がない)
買い手側のデメリット
・全ての取引が継続するため、簿外負債があった場合その負債を負う。