事業承継は誰に相談すべき?よくある相談内容やおすすめの相談先を紹介

山下正太郎

メガバンクに入行し、M&Aを含む各種ファイナンス業務に従事した後、大手M&Aブティックに入社。中小企業の事業承継問題に対するソリューションとしてのM&A取引を推進。その後、上場企業および大手コンサルティング会社の企画部門にて投資責任者を歴任。キャリアを通じて多数のM&A案件の成約に携わった他、PMI担当として買収先とのスムーズな経営承継を実現した経験を多数持つ。

この記事は約7分で読めます。

経営者の高齢化や後継者不足により、事業承継は多くの企業が抱える課題になりました。株式や相続など、自分ひとりでは解決できないものが多いですが、誰にでも気軽に相談できるものではありません。

そこで、この記事ではみなさんがどのような内容で事業承継に悩んでいるのかを説明し、その相談先候補としてどのような機関があるかを紹介していきます。事業承継に少しでも関心がある方は、相談前に1度目を通してみてください。

  目次  【閉じる】

相談先を迷っている方はM&A DXへ!
資料ダウンロード
M&A DXのメルマガ登録する
セカンド オピニオン

事業承継におけるよくある相談内容とは

事業承継におけるよくある相談内容とは

相談内容によっても相談先は異なるでしょう。そこで、実際にどのような相談があるのかを紹介していきます。

1.後継者不在

最初に紹介するのは、会社は継続させたいが後継者が見つからないという相談です。2019年に経済産業省が「事業承継・創業政策について」で発表している資料によると、今後10年間に70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は245万人で、そのうち約半数である127万は後継者が未定と言われています。

家族や従業員の中に後継者候補がまったく見当たらない場合もあれば、候補者はいるもののまだ任せられる状態ではないという場合もあります。相談前に、そもそも後継となりうる候補者がいるのかを再確認しておくことも重要です。承継候補がいなければ、M&Aも選択肢に入れて事業承継の方向性を検討していく必要があります。

2.事業承継の方法がわからない

意外と多いのが、後継者はいても承継方法がわからないという相談です。すでに、息子に継がせることは決まっているが、何から始めれば良いかわからないこともあるでしょう。ご自身で創業された会社であれば、どこが引き際かのタイミングを判断するにも悩んでしまう場合もあるでしょう。

自身のお子さんが社内にいるにもかかわらず、娘婿や他の従業員に承継させる場合も、進め方には注意が必要です。例えば、株式の分散や兄弟間での揉め事等、安定した経営をを阻害する要因の発生はなるべく避けたいところです。

3.事業承継時の税金面が不安

自社株式を後継者に譲渡するとなると、気になるのがその贈与税や相続税をはじめとする税金面です。自社株の評価額が上がっている場合には多額の税金を納付する必要が出てくる可能性があるので注意しなくてはなりません。

平成30年度の税制改正で事業承継税制の特例措置が誕生しました。原則、上場会社に該当しない中小企業者を対象とする制度であり、「納税猶予」であってすぐに免除になるものではないことに注意が必要ですが、活用の仕方によってはメリットが出せる制度です。

事業承継の相談は誰にすれば良い?相談窓口について

事業承継の相談は誰にすれば良い?相談窓口について

ここまで紹介してきた悩みはどこに相談すれば良いのでしょうか。「事業承継」と構えると難しく考えてしまうかもしれませんが、周りにいくつもの相談できる場所があります。

会計士、税理士に相談する

まず、真っ先に考えられるのが専門家に相談することです。経営者の方であれば、日頃接点のある顧問会計士や税理士がいるでしょう。

このような専門家に相談すれば、先ほど述べた事業承継税制をはじめとする各種制度についての知識やノウハウをお持ちの場合もあるので、有益な情報を得ることができるかもしれません。ただし、会計士や税理士と言っても、得意分野は様々です。M&Aや事業承継に詳しい会計士や税理士はさほど多くはないのが実情です。その場合には、後述するM&Aの専門家へ相談すると良いでしょう。

M&Aの専門家とは

近年、M&Aに関する専門家も増えています。この機関では、後継者不在の解決方法としてM&Aを選択した場合に、仲介役として買い手を探してくれ、成立するまでのサポートを受けることができることが便利です。

早い段階からM&Aありきで進められる可能性がある点はデメリットかもしれません。

M&A DXもこの専門家に該当しますが、M&Aありきではなく、相談者様に最適な事業承継方法を一緒に検討し、その完遂までをサポートさせていただいております。

金融機関も相談相手になる

近年、金融機関も事業承継やビジネスマッチングのサポートに力を入れています。そこで、取引銀行に相談してみるのも良いでしょう。

若手行員であっても、事業承継アドバイザー、事業承継アドバイザー3級といった資格を保有し、事業承継について詳しい場合があります。

M&A DXのサービスはこちら
相談先を迷っている方はM&A DXへ!
資料ダウンロード
M&A DXのメルマガ登録する
セカンド オピニオン

相談会を活用する方法もある

相談会を活用する方法もある

「専門家は心強いが、まだそこまで大ごとにはしたくない」そんな声も聞こえてきそうです。その場合は、気軽な気持ちで相談会に参加してみてはいかがでしょうか。

商工会議所や金融機関が主催

各地域の商工会議所でも、近年事業承継のサポートに力を入れています。定期的に相談会を開催しており、常時相談窓口を設けている場合もあります。

また、金融機関においても、メガバンクに限らず地方銀行や信用金庫も税理士や会計士と連携しつつ、相談会を実施しています。

無料で相談できる

相談会の多くは無料で参加可能です。。専門家に相談するとなると、料金がかかる場合がありますし、何かしらの結論を出さなくてはいけないと身構えてしまうかもしれません。

そういった意味でも、まずは相談会で将来を考えてみるのも良いかもしれません。

まとめ

まとめ

事業承継でよくある相談内容や相談先について紹介してきました。近年、社会的な課題として脚光を浴びることが増えてきた事業承継ですが、何から始めれば良いかわからずにお悩みの方も多くいらっしゃると思います。

税制面は本やHPを見ただけではなかなか理解しにくく、独力での検討には相応の時間を要すると思います。少しでも事業承継に関心がある方はひとりで悩まず、まず専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

M&A DXでは、事業承継に関する多くの知見を活かし、お客さま毎に最適な事業承継方法をご提案しています。M&Aに関するご支援はもちろん、親族内承継や相続関連サービスなど数多くのサービスをワンストップで提供しております。

株式会社M&A DXについて

M&A DXでは、大手会計系ファーム出身の公認会計士や税理士、事業承継の経験豊富な弁護士が、豊富なサービスラインに基づき、最適な事業承継をサポートしております。事業承継でお悩みの方は、気軽にM&A DXの無料相談をご活用下さい。
無料相談はお電話またはWebより随時お受けしておりますので、事業承継をご検討の際はどうぞお気軽にお問い合わせください。


相談先を迷っている方はM&A DXへ!
資料ダウンロード
M&A DXのメルマガ登録する
セカンド オピニオン

SHARE

M&Aセカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、M&Aを検討する中で生じる不安や迷い・懸念を第三者視点で全体を俯瞰しながら、個々の状況に寄り添ってアドバイスするサービスです。
こんなお悩みの方におすすめです。

✓ M&A業者が進めるスキームで適切なのか知りたい
✓ M&A業者と契約したが連絡が途絶えがちで不安だ
✓ 相手から提示された株価が妥当なものか疑問に感じる
✓ 契約書に問題がないか確認したい
✓ M&A業者が頼りなく感じる

どんな細かいことでも、ぜひ【M&A DXセカンドオピニオンサービス】にご相談ください。
漠然とした不安や疑問を解消できます。

無料会員登録

会員の皆様向けに週1回、M&A・事業承継・相続に関わるお役立ち記事、動画などをお知らせするメールマガジンを配信させていただきます。
お役立ち記事はこちらからピックアップしてお届けいたします。
動画はM&A DXチャンネルからピックアップしてお届けします。
配信を希望される方はメールアドレスをご登録の上、お申し込みください。登録料は無料です。

LINE登録

LINE友達登録で、M&A・事業承継・相続に関わることを気軽に専門家に相談できます。
その他にも、友達の皆様向けに、動画などをお知らせするメールマガジンを配信させていただきます。
相談を希望される方は、ぜひお気軽にLINE友達登録へお申し込みください。

M&A用語集

M&A DX用語集では、M&Aに関する専門用語についての意味や内容についてご紹介しております。
M&Aや事業承継は英語を使うケースが多く、初めて聞くと意味が分からないまま会話が進み、後で急いで意味を調べるような経験がある方もいらっしゃると思います。M&Aの用語に関しては、一度理解してしまえばその後の会話で使えるようになるため、辞書代わりにご利用下さい。
※会計士の当社代表牧田が、動画で解説している用語もあります。

まんがでわかる事業承継

すべての人を幸せにするM&Aを、まんがでわかりやすく解説します。
「事業承継は乗っ取りではないのか?」と不安に思う社長に対し、友好的事業承継のコンセプトをわかりやすく解説します。

~あらすじ~
社長は悩んでいた。
創業して40年、生涯かけて取り組んだ技術も途絶えてしまうことに。
何より、社員を裏切る訳にもいかない…

そんな折、真っ直ぐな瞳の男が社長を訪ねてきた。
内に秘めた熱い心を持つ彼は、会計士でもある。
「いかがなさいましたか?」
この青年が声をかけたことにより、社長の運命が劇的に変わっていく。

資料請求

あなたの会社が【M&Aで売れる会社になるための秘訣】を徹底解説した資料を無料で提供しております。
下記のお悩みをお持ちの方は一読ください。

✓ M&Aを検討するための参考にしたい
✓ 売れる会社になるための足りない部分が知りたい
✓ 買手企業が高く買ってくれる評価基準が知りたい

【売れる会社になるためのコツを徹底解説】一部ご紹介します。

✓ 解説 1 定性的ポイント

業種、人材、マネジメント体制などの6つの焦点

✓ 解説 2 定量的ポイント

財務的に価値がある会社かどうか、BS・PLの評価基準

✓ 解説 3 総合的リスト

売れる会社と売れない会社を表にまとめて解説

詳細は無料ダウンロード資料「M&Aで売れる会社と売れない会社の違い」にてご確認ください。