コングロマリット・ディスカウントとは?多角化経営のメリット・デメリットを紹介【動画要約記事】

小野田篤

大手銀行系ノンバンクの不良債権ビジネスからキャリアをスタートし、その後、独立系ノンバンクで投資銀行業務に従事。デット・エクイティを織り交ぜた投融資やメザニンレンダーとして多数のディールを経験。また、スタートアップベンチャー企業への投資及びFAS業務に従事し起業。ベンチャー企業専門のプレスリリース配信サイトや企業情報データベースサイトを構築運営。IPO支援や資金調達支援に実績を残す。外資系銀行・外資系生命保険などの金融業界では、富裕層及びオーナー経営者に対するM&Aを含む相続・事業承継コンサルティングや投資銀行業務に従事。ウェルスマネジメントを意識した金融スキームの提案、金融商品を活用したソリューション提供に多くの実績を残す。

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本記事はYoutubeで公開している「【解説】多角化経営はアリ?ナシ?コングロマリット・ディスカウントって?」の要約となります。

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コングロマリットとは

今回は、コングロマリット・ディスカウントについて解説します。
まず、コングロマリットとは、多角化経営を目指す中で複数の事業が集まって成り立つ企業群のことを差します。
よく東芝がコングロマリットの事例として挙げられますが、東芝グループはエレベーター事業・原子力事業・デバイス事業など、それぞれが上場企業になりうる企業群で構成されています。

コングロマリットな企業の株価算定が難しい理由

コングロマリット企業は株価算定が難しいと言われています。1事業会社ごとの株価算定自体は難しくはありませんが、コングロマリット企業全体の評価は、多角化経営のデメリットにより単純な事業毎の評価の合計にはなりません。

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多角化経営のメリット

そもそも多角化経営による基本的なメリットは、リスクを分散できる事です。
5つの事業を運営するグループの中で、もし1事業が苦戦しても、他の4事業が好調ならグループ全体のボラティリティ(変動幅)を抑える事ができます。
輸出会社を例にあげて説明します。輸出会社のリスクは為替が変動することです。日本から海外へ物を送り、代金を外貨で受け取る場合、円安時には売上が増加する一方で、円高時には売上が減少してしまいます。為替リスクを抑える為に、輸入会社を作る方法があります。輸入会社では円安時には売上が減少する一方で、円高時には売上が増加するので、輸入会社があれば、円高により減少する輸出の売上を、増加する輸入の売上で補填する事ができ、為替によるボラティリティを抑えることができます。

多角化経営のデメリット

一方で多角化経営によるデメリットは、コストが増えたり、経営の効率が悪くなる事です。
例えば、外食・中食・宅食の事業を行う会社の場合、コロナ禍中では中食や宅食に経営リソース(ヒト・モノ・カネ)を集中させた方が業績を伸ばすことができますが、外食事業にも経営リソースを割かなければならず、経営の効率が悪くなってしまいます。

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コングロマリット・ディスカウントとは

このように、多角化経営のデメリットにより経営リソースを集中的に投下できていない事から、単純な株価算定の合計よりもコングロマリット全体の株価が下がってしまうことを、コングロマリット・ディスカウントと言います。

多角化or選択と集中

複数事業に経営資源を投下する「多角化」の対義語に当たるのが、複数事業の中から特定の事業に経営資源を投下する「選択と集中」です。企業は「多角化」と「選択と集中」を繰り返していますが、近年のコングロマリット企業においては「選択と集中」のために主に不採算事業・赤字事業を切り離す流れが広まっています。
2018年に東芝は東芝メモリ(現・キオクシア)を米投資会社のBain Capital(ベインキャピタル)を中心とする企業コンソーシアムが設立したPangeaに対し株式を譲渡しました。業績が好調だった東芝メモリを売却する事で他事業に投下する経営資源を確保した点では、「選択と集中」の事例と言えます。

コングロマリット・ディスカウントとは?多角化経営のメリット・デメリットを紹介 動画 

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