株式交換とは

株式交換とは、譲受側（買い手側）に、対象会社の株式の全てを取得させる手法です。対象会社を譲受側（買い手側）の完全子会社化することができます。交換する対価は、株式だけでなく現金でも構いませんが、株式とすれば、現金を使わずにM&Aすることが出来ます。

株式交換のメリットとして、買い手は新株または自己株式を株式交換の対価とすれば、買収資金が不要となります。そのため十分な資金がなくてもM&Aを検討することができる方法といえます。一方で、売り手側のメリットとしては買収される対価として株式を取得できるので、親会社の経営に関与する事が出来ます。
また、少数株主から株式を吸い上げることができます。売り手の少数株主が経営方針に反対姿勢を示している場合などには、株式を買い手に集めることで意思決定が円滑に行えるようになります。

株式交換のデメリットは、手続きが煩雑で手間がかかることや、株式交換の対価として株式を交付した場合、一株当たり利益が減少し株価が下落する可能性があります。また、売り手の株主が新たに買い手の株主に加わる事になり、買い手から見ると新たな株主により経営面での調整が増える事にもなります。

関連記事「M&Aのスキーム（種類）一覧を解説」
関連記事はこちら「株式交換とは？手続きやメリット・デメリットを解説」
関連記事はこちら「株式交換のメリットとは？株式移転との違いや手続き、デメリットまで詳しく解説」
関連記事はこちら「株式交換によって株価はどう変わる？株価の影響と株式交換比率」